派遣薬剤師って、働いてみて実際どうだった?*みんなの本音*
派遣薬剤師に対してみなさんはどのようなイメージをお持ちですか?
「調剤の経験はあるけど、派遣薬剤師は経験したことがない」という方もたくさんいらっしゃいますよね。そもそも派遣薬剤師とは実際どんなものなの?ということが気になっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、興味はあってもどこかで『派遣』という響きだけで敬遠してしまっているような方は少なからずいらっしゃいませんか?世間のイメージや、友人・家族からの目線も何となく気になってしまったり、「え?派遣で働いてるの?」と思われたりしないかなぁって…。
でも派遣薬剤師という働き方は、状況によってはとても都合がよく、短期間で高収入が得られるという点でも非常に効率の良い働き方なのです。
今日はそんな『派遣薬剤師に対するみんなの本音』を紹介していきたいと思います。
派遣薬剤師に対するみんなの本音
派遣薬剤師に対して世間の薬剤師や調剤事務の方々はどのようなイメージをお持ちなのでしょうか?いくつか紹介していきたいと思います。
男性薬剤師Mさん(50代)
「以前、派遣薬剤師として働いていたことがあります。実際給料は高かったし、派遣仲間もできて、『あの薬局とっても良かったよ』とか、『あそこは扱いが最悪だからやめといた方がいいよ』などなど、お互いに情報交換することでとても有意義な日々を過ごせたと思っています。
まあ単発派遣なんかは、正直それなりに邪険に扱われるような薬局もありましたが、そこは私自身は割り切っていましたし、しっかり稼ぐことはできましたので良かったと思っています。
派遣をするにしてももちろん派遣自体が合う人、合わない人がいらっしゃると思いますが、調剤経験が2〜3年あればたいがいどんな職場でもこなせるのではないかというのが私の見解です。一生続けるのは難しいかもしれませんが、ちょっとやってみるという感じならオススメの働き方ではないかと思いますよ。」
女性薬剤師Tさん(40代)
「私は下の子が高校生になったのを機に派遣薬剤師をすることにしました。さすがに小学生の頃は子供が熱を出すと休む必要があったのでパートで働いていましたが、今はそんな心配も無く、派遣としてとても充実しています。
やっぱり時給が高いのは魅力的ですし効率的ですね。私自身どんな職場に行ってもすぐに馴染むことができるタイプなので、今後も続けていけたらいいなと思っています。」
女性薬剤師Oさん(20代)
「私は派遣をしたことがありませんが、ちょっと憧れる部分はありますね。
以前、私の職場に30代の女性の派遣の方が来られたことがあったんですけど、初めて来る店なのに午前中ですぐに馴染んじゃって仕事もとっても早くて…。で、時間になったらサッと帰って行かれるという感じ。正直とてもカッコいいなぁって思って見てました。あとは時間通り帰ることができて、メッチャ羨ましい!って感じかな〜。
私がまだまだ調剤経験が浅いからそのように感じただけかもしれませんが、将来、結婚したらそんな働き方してみたいなぁって思いましたね。」
調剤事務Wさん(40代)
「私が今働いている職場の薬剤師さんの構成は、正社員1名+パート3名、派遣薬剤師1〜2名というものです。パートさんは夕方まで働ける方もいらっしゃるんですが、閉店時間まで働けるようなパートさんはいないので、派遣さんがいないと夜の時間帯はまわせないような状況です。
枚数は午後診だけで30〜40枚くらいですかね。うちの会社に、もう1人正社員の薬剤師さんを雇うだけの余裕はないみたいですし、派遣さんが来てくれることで本当に助かっているような店です。
派遣さんの中にはいろんな方がいて、ちょっと変わってるなぁって方も過去にはいましたが、午後診の調剤と投薬さえこなしてくれればいいような店なので、これからもこの状態が続いていくのではないかと思います。」
以上のようなものになります。
今回紹介させていただいたみなさんの意見は、ほんの一部にすぎないとは思いますが、いろんな働き方があって、そんな需要もあるんだなぁという印象を受けました。
副業として捉えるのもひとつの働き方
今は『ひとつの会社にしがみついて、終身雇用が当たり前』といった時代ではなく、効率よく働けるのなら転職だって副業だってアリという世の中に変わってきています。副業解禁の動きも一部の企業で見られるようになってきました。
現在、正社員で忙しく働いている薬剤師のみなさんの中には「副業なんてする余裕ないよ」という方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、今後ガンガン収入が上がっていくというのは難しい世の中なだけに、月に1〜2回だけ派遣で働いて副収入を得るという方法もアリかもしれませんね。
みなさんご存知の通り、薬剤師の業界はまだまだ人手不足であり、「とにかく人手が欲しい!」と思っているような会社は探せばいくらでも出てきます。要は、「募集をかけても全然応募してきてくれない」というように嘆いている会社が、「高い給料を払ってでも薬剤師の欠員補充をしたい!」という思いで派遣薬剤師の募集をするのです。
このような状況においては、使い捨てのような雇い方をするというわけではなく、助けてほしいから募集しているというのが紛れもない事実でありますので、副業感覚で派遣薬剤師という働き方も候補の一つとしてみても良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は派遣薬剤師を経験したことのある方々の意見を中心にお話してきましたがいかがでしたでしょうか。
実際に働いてみないとわからない部分はたくさんあるとは思うのですが、少しでも参考にしていただき、より良い働き方をしていただくことができましたら幸いです。